今回は、DSPIAE「水性カラー用湿式パレット」の使用レビューです。
水性塗料で筆塗りをされている方なら馴染み深い、いわゆる「ウォーターパレット」ですね。
ファレホ愛好家の私としては、ど真ん中なツールですので、鼻息荒くレビューしていこうと思います。
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DSPIAE 水性カラー用湿式パレット
中国の模型工具メーカーDSPIAE(ディスペイ)の水性カラー用湿式パレット、いわゆるウォーターパレットです。
定価は1,430円と、なかなかお手頃。
内容物は、
・ABS製の赤いケース
・半透明の蓋
・取外し可能な白のパレット
・吸水スポンジ
ここに導水シート×3・調色シート×10がついています。
他製品同様、カラーリングは赤×黒で統一されオシャレ。
耐久性の高いケースに、水を含ませた吸水スポンジを敷き、その上にシートをのせるだけで、使い勝手の良いウォーターパレットの完成です。
導水シートはスポンジの水分をムラなく均一にする役割のようですね。
水分が行き渡った導水シートの上に、調色シートをのせる感じです。
シートはどちらも使い捨てとのこと。
この調色シート、端から這わせるように置かないと大きく気泡が入ってしまいます。
↑の画像は導水シートの上に調色シートをのせたところですが、ピッタリ綺麗には置きづらい。
これが結構面倒ですねー、パッと塗れるのが筆塗りの良いところですし。
サイズ感はMGの説明書よりも一回り小さいといった具合で、しっかり面積確保しつつ邪魔にならない良い塩梅だと思います。
100均ウォーターパレットと比較
さてここからは私が普段愛用している、100均ウォーターパレット(タッパー・吸水クロス・クッキングシートの組み合わせ)との性能比較です。
どちらもウォーターパレットとしての役割は備わっているので、その中で感じたポイントを抜粋していきます。
100均パレットについては↓コチラから
「蓋」が優秀
まず、使いやすいなと感じたのが、この半透明の「蓋」。
閉めた状態でパレット上を視認できるのは、思いのほか便利。
前回何色を塗っていたのかをパッと確認できるのは、作業が飛び飛びになりやすい社会人モデラーの強い味方です。
パレット使用時は、本体の下にピッタリ重ねられます。
邪魔にならず非常にgood!
蓋をして6時間ほど放置しても塗料はみずみずしいままでした。
保湿性もかなり優秀ですね。
調色シートは耐久性◎
付属している調色シート(撥水タイプ)は、少ーしサイズ感があっていませんが、丈夫で耐久性が高く毛羽立ちもありません。
クッキングシートは長時間使用すると、破れたりするのでありがたい。
水分の供給性に関しては、蓋をせず塗料を2時間ほど放置するとどうなるかを検証してみまして、
同じ条件だと、DSPIAEの塗料は乾き、100均のほうは水分を保ったままだったので、100均のクッキングシートよりも水分の供給性はやや低そうです。
これは好みが分かれるところで、低いからだめというわけではないですね。
調色シートは別売りで、より水分を含む親水タイプもあるので、作業環境や季節によっての使い分けてもいいかも。
親水タイプを試す
というわけで親水タイプも購入してみました。
導水シート・撥水タイプも個別で販売されており、いずれも50枚入りで500円ほどです。
コスパもまずまずといったところ。
撥水タイプは表面にコーティングが施されていて裏表がはっきりわかれていましたが、親水タイプはやや薄く裏表もないように感じました。
撥水タイプと同様に毛羽立ちは起こりづらそうで、耐久性もクッキングシートよりは良さそうです。
同様の実験をしたところ、撥水シートより水分が残っていました。
水分の供給性は恐らく以下のようになるかと、
クッキングシート > 親水タイプ > 撥水タイプ
私個人としては、
・真夏や真冬、それと空調をつけている時は親水タイプ
・それ以外の時、メタルカラーを塗る時は撥水タイプ
が良さそうかなと思っています。
実際はそんなにいちいち切り替えるのは面倒なので、季節で使い分けてみる感じになりそう。
懸念は消耗品の入手性
長く使用していく上で、少し不安なのはシート(消耗品)の入手性。
現在は取り扱い店舗も増え、Amazonでも安定して入手できますが、例えばメーカーが国内から撤退したら入手困難になる可能性もあるのかなと。
このシートが非常に優秀なだけに、気軽に手に入らなくなると魅力は半減してしまいます。
特に調色シートはそこそこのペースで消費しますしね。
この辺りはメーカー・代理店さんに頑張っていただきたいところ。(応援してます。)
おしまい
というわけで以上、DSPIAE 水性カラー用湿式パレットの使用レビューでした。
色々比較してきましたがウォーターパレットとしての性能として考えると、正直100均でも必要十分です。(ほんとスゴイ)
ただ、全体的な使いやすさや、なによりテンションのあがるこのギア感はお値段以上◎
今後はしばらくDSPIAEのパレットをメインで使ってみようと思います。モチベーション大事。
継続して使用する上で、気になる点が出てきたらまた追記します。
それでは。