良品と評判の「マジックヤスリ」を入手しましたのでレビューします。
なかなか使い勝手の良い、おもしろい立ち位置のツールですね。
※プロモーションを含みます
スジボリ堂 マジックヤスリ
BMCタガネなどで有名なメーカー、スジボリ堂の「マジックヤスリ」です。
調べたら2010年にはすでに存在しているようで、かなり息が長い商品ですね。
持ち手がついたホルダーに、薄くマジックテープ状になった布ヤスリを装着して使用します。
ホルダーと該当のヤスリ5枚がセットで定価は880円。
界隈での評判も高く、検索すると情報も多いので存在は知っているという方も多いのではないでしょうか。
以前はヨドバシなどでも取り扱いがあったようですが現在はあまり見かけず、HOBBYLAND秋葉原で購入しました。(ボークスでも取り扱われています。)
※↓一応リンクを貼りますが、少し高いので個店や公式での購入推奨。
“持ち手”と”マジックテープ”がキモ
平行に動かしやすい持ち手つきホルダー
まずはなんと言ってもこの持ち手。
好みや技量もあると思いますが、これがあることでヤスリがブレづらく、平面に対して均一に力をかけやすくなるので平行なヤスリがけがしやすいというわけですね。
棒状だと、並行にしているつもりでも少しズレてしまい削りたくない部分まで削ってしまうということが往々にしてありますが、それが減少すると思います。
この形状は同じくロングセラー商品である、サテライトツールズの「タイラー」と同様ですね。
上記のタイラーはヤスリを両面テープなどで接着するタイプですが、マジックヤスリはここにもひと手間加わっています。
張替えが楽なマジックテープ式
私も以前は当て木にヤスリを貼って使用していたのですが、張替え作業がとにかく面倒で使わなくなってしまいました。
その点、このマジックヤスリはただ貼るだけ。
単純なことですが、これだけで作業がかなり楽です。
肝心の切削力も高く、パーツにしっかり食いついてくれます。
↑の画像は400番でヤスっていますが、切削面もなかなか綺麗で一般的なサンドペーパーよりも優れているなと感じました。
また、耐久面も非常に優秀‼️ HG1~2体ではまったくへこたれません。
セットで付属している5枚のヤスリだけで、相当長い期間使用できそうです。
削りカスは歯ブラシなどで簡単に落とせますし、布なので洗えます。(水研ぎももちろん可)
100均などで購入できるジェルクリーナーなどとも相性抜群。
ヤスリとしての性能は非常に優秀です。
“面だし”には向かない
一方で、できなくはない思いますがシビアな面だしには向かないな、というのが素直な感想。
上記の画像を見てもらうと分かる通り、マジックテープ式という性質上、どうしてもホルダーとヤスリに間に空間ができてしまうので、きっちりとした平面ではないのです。
なのでしっかり面だししようとするとエッジも少し削ってしまう可能性が高いなと個人的には感じました。
力を入れずさっと撫でるように使用すると良いですね。
カチッと面出ししたいなら、ブレがない鉄ヤスリや当て木に接着するタイプを使用するほうが無難です。
また、ヤスリはホルダーに合わせてカットされているのでそのまま貼るとフチが浮いてしまいます。
これもエッジを舐めてしまう一因な気がしますね。
やや本末転倒な気はしますが、私はホルダーよりも一回り小さいマジックテープ部分に合わせてカットしています。(耐久力が高いおかげで張り替える頻度は少なめ…、まあ良しとしましょう。)
とはいえ、ケアが簡単でヤスリとしての性能も高いので、
①鉄ほど削りたくないが、スポンジだと心もとない場面
②鉄ヤスリで面だししたあとを整える
③微妙にアールがかかった面
などが主な使い所じゃないでしょうか。
きっちり面だしするほどではないが平面をざっと削りたい、鉄だと削れすぎてミスった時のリカバリーが面倒…という場面、意外とありますよね。
私も最初は「いつ使うのがベストだ…?」と思いましたが、割と使い所は多く、今では初手で使うヤスリとしてなんだかんだ愛用しています。
おしまい
というわけで以上、スジボリ堂「マジックヤスリ」の使用レビューでした。
ややネガティブな事も書きましたが、性能としては非常に優秀でコスパも高く、使い所を認識すれば便利なツールだと思います。
※余談ですが、上記の画像のように、布ヤスリ自体はコバックスの「スーパーアシレックス」という製品をカットしたもののようです。こちらはAmazonで購入可能なので、曲面用として一考の価値ありです。
これから使い込んで思うところがあれば追記します。
それでは◎